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右より左がダメらしい(T_T)
肩こり、首凝りがひどいので血流をよくするため行うカッピング治療。
本日、それに行ってきたのですが、ワタクシ右より左がすごかった(><)
カッピングは吸引後が残るのが難な治療なのですが、
イヤハヤ・・・・、左の肩下、つまり左の腕の付け根は赤黒いを通り越して青紫・・・・(汗)
つまりすんごく血流が悪く凝っているということ。
「・・・つらかったでしょー?」
と、笑顔のあの方。
ええ、肩こりから頭痛も起きてましたから~(T▽T)
しかし右利きなのに何故左???
あ、でも食べる、書く、以外は左が多いか・・・。
メール打つのも左だしな・・・。
さて、今日はブログの続きにインヴレ駄文です。
『少佐は一人部屋』の恋人になるまで編、みたいな感じ。
とりあえずコチラにアップですよ(^^)
肩こり、首凝りがひどいので血流をよくするため行うカッピング治療。
本日、それに行ってきたのですが、ワタクシ右より左がすごかった(><)
カッピングは吸引後が残るのが難な治療なのですが、
イヤハヤ・・・・、左の肩下、つまり左の腕の付け根は赤黒いを通り越して青紫・・・・(汗)
つまりすんごく血流が悪く凝っているということ。
「・・・つらかったでしょー?」
と、笑顔のあの方。
ええ、肩こりから頭痛も起きてましたから~(T▽T)
しかし右利きなのに何故左???
あ、でも食べる、書く、以外は左が多いか・・・。
メール打つのも左だしな・・・。
さて、今日はブログの続きにインヴレ駄文です。
『少佐は一人部屋』の恋人になるまで編、みたいな感じ。
とりあえずコチラにアップですよ(^^)
*ぱられる*
「寮ってたまに息がつまるよな~」
珍しく膨れ顔でアラドは身支度をしているクォヴレーを睨んでいる。
長期休暇ともなれば皆一斉に実家へ帰るが、
今回は4連休という短い休暇なので帰らない生徒も多いのだ。
アラドもそんな一人であった。
「桜花姉さん、なんだって旅行にいっちゃうんだよー」
はたから聞けばシスコンのような発言であるが、
アラドはオウカの手料理を楽しみにしていただけに、
今回帰れない事に大いに不満で、
実家に帰ってしまうクォヴレーに八つ当たりしているのだ。
「・・・アラド」
少しだけ困ったように名前を呼ぶと、
バツが悪かったのか視線をそらしたアラドは、
小さく「ごめん」と呟いて手をヒラヒラさせる。
「・・・ごめん。八つ当たり」
「・・・ああ、問題ない」
「『お兄さん』にヨロシクな・・・気ぃつけて」
「・・・・ああ」
背中を向けてしまったアラドにそれ以上声をかけることなく、
クォヴレーは静かにドアを閉めた。
同じ敷地内にいるとはいえ、
学生と社会人はなかなか出会う機会がない。
クォヴレーの『兄さん』は両親のかわりに、
学費などを面倒見てくれているいわば『足長おじさん』だ。
少ししか血のつながりのないクォヴレーの面倒を見てくれる、
若い足長おじさん。
皆から『怖い』とされている彼であるが、
クォヴレーには優しい。
クォヴレーは彼がとても好きであった。
~少佐は一人部屋 恋人編~
夏休みぶりに訪れたイングラムのマンション。
マンションといっても社宅みたいなもので、
そのマンションには顔見知りの軍人が沢山住んでいる。
「クォヴレー、お茶が入ったぞ」
高層マンションの30階ほどの位置にあるイングラムの部屋は、
夜景が絶品であった。
クォヴレーはこのマンションにくるたびに、
全てを忘れてその景色に魅入ってしまうのである。
今回もそのようで、イングラムが声をかけても全く気がつかない。
ヤレヤレ、と肩を竦めながらイングラムは窓に近づいていく。
「クォヴレー、お茶だ」
「!!」
肩を叩かれると、驚いたように振り向き彼を見上げた。
「お前は本当に『景色』が好きだな」
「・・・・『景色』というか、自然が好きなんです。
・・・・遠くに見える街の明かりと、自然がマッチしていて、
ここからの景色は本当に綺麗で好きだ」
「そうか」
頬を高潮させているクォヴレーに目を細めて笑うと、
イングラムも「俺も好きだ」と答えた。
クォヴレーは不思議だった。
どうしてこの人とはこうも意見が合うのだろう、と。
そして一緒にいるとどうしてこんなにドキドキするのだろう、と。
「だが、今は景色よりお茶だ。
学校での話を聞かせてほしい」
「・・・了解です、イングラムさん」
フワリと微笑んで答えると、
何故か複雑そうな笑みを浮かべるイングラム。
クォヴレーは首を傾げて席に戻る彼の背中を見つめていた。
楽しいおしゃべりの時間はあっという間に2時間が過ぎてしまっていた。
話すことも尽きて沈黙が起きた時、
クォヴレーはあることを思い出すのだった。
「・・・イングラムさん」
「・・・ん?」
紅茶にブランデーを垂らして飲んでいたイングラムの頬は仄かに赤らんでいる。
未成年であるが、クォヴレーもブランデーを垂らした紅茶が好きであったので、
イングラムの部屋へ来ると専らその紅茶を飲んでいるクォヴレー。
しかしいささか飲みすぎたのか、少しだけ頭がポーとしてしまう。
そんな中、ある話を思い出したので、
少しだけ舌足らずな口調で話し始めるのだった。
「・・・・イングラムさんの呼び名を別ので呼んでみたいんです」
「・・・呼び名を?」
「ええ。・・・今だけ、少し試してみたいというか・・・、
そう呼ばれているのを聞いて、オレも呼んでみたくて」
「・・・どんな呼び方だ?」
言ってみろ、と視線で即すと、
クォヴレーは恥ずかしいのか、少しだけ上目使いでその呼び方を口にしてきた。
「・・・きょ・・・きょ・・・う・・・かん・・?」
「・・・・・!!?」
聞き間違いだろうか?
イングラムは目を瞬かせてクォヴレーを見つめる。
けれどもクォヴレーは意を決したようにもう一度呼ぶのだった。
「イ、イングラム教官!オレを修正してください!!」
「・・・・っ」
驚きのあまり、言葉を失ってしまうイングラム。
それはそうだろう。
『教官』はともかくも、『修正してください』は、
予想外もいいところだ。
一体何故そんなことを口走ったのか?
スーハーと深呼吸をし、心を落ちつかせると、
イングラムは口端を上げて質問するのだった。
「・・・クォヴレー、なぜ『教官』なんだ?
それに『修正』とはどういう意味だ??」
「・・・・・・」
穏やかな笑みのイングラムであるが、
目が笑っていないので、クォヴレーは戸惑った。
あの顔は怒っている、ということを瞬時に理解したからだ。
クォヴレーは怒らせてしまった理由が分からず、
しどろもどろに語りだす。
「・・・タスク先輩が・・・よくモノマネを」
「・・・タスク?」
ピクリと動くイングラムの眉。
「・・・オレの保護者がイングラムさんだということを知ったらしく、
『少佐はこうやってリュウセイをしごいているんだぞ、
でリュウセイはしくじるとばれる前に、修正をお願いするんだ』
、とその時のやり取りをモノマネで・・・・」
「・・・・・・・」
イングラムは無言でクォヴレーの話を聞いていた。
クォヴレーの前では『優しい顔』しか見せていないが、
ひょっとしたら全て筒抜けなのであろうか?
けれどその心配は杞憂であることを次の一言で悟ることが出来た。
「イングラムさんは仕事とプライベートをきちんとわけられるんですね。
オレにはできないだろうから、すごいです」
素直なクォヴレーは『鬼教官』の部分を、
仕事とプライベートで分けているだけだ、と思っているらしい。
それはそれで好都合というものだ。
実は『足長おじさん』が自分に対して邪な感情を抱いているから、
いい顔の部分しか見せていないのは感づかれなかったらしい。
「(だが『良いお兄さん』でいるのも今日までだ)」
クォヴレーはまだしどろもどろに言い訳をしている。
だがその言葉はすでにイングラムの耳には入っていなかった。
クォヴレーのカップを見れば紅茶はほぼ飲み干されている。
即効性ではないが効果は高く、
それでいて長い間楽しめる『媚薬』が効いてくるのは、
あとどれくらいだろうか?
今だいいわけをしているクォヴレーに「もういい」と、
ニッコリ微笑むともう遅い時間だからとお風呂を勧めるのだった。
イングラムの機嫌が直ったことに安心したクォヴレーは、
満面の笑みを浮かべ、お風呂へと向うのだった。
その背中を見送ったイングラムの顔が、
悪魔のようなものであったことに気づきもせずに・・・。
真夜中、クォヴレーは咽の渇きに目を覚ました。
「・・・・・?」
咽だけではない、身体は妙に気だるく火照っているようだ。
全身は鉛のように重いのに、下半身は妙に熱い。
クォヴレーはこのわけの分からない自分の身体の状態に怯えた。
実は奥手であるクォヴレーは精通がまだであった為、
身体のその感覚が何であるのか全く皆無であったのだ。
「・・・(う・・・うぅ・・、どうしよう??怖い・・)」
重たい身体を何とか起こすと、
クォヴレーはイングラムの寝室へ向いだす。
足はフラフラしているので、妙に遠く感じられ、
それが一層不安を増していく・・・・。
やっとの思いで扉までたどり着くと、
震える手でドアをノックした。
するとすぐに「どうぞ」と返ってきたので、
どうやら彼はまだ起きていたらしい。
イングラムの部屋の中へ入ると、
彼はどうやら読書をしているようであった。
クォヴレーの姿を捉えると本を閉じ、
「どうした?」と手招きをしてくる。
「・・・イ、イングラム・・・さん・・・オレ・・・」
「ん?」
フラつく足でベッドまで行くと、即されるままベッドに腰掛ける。
「どうした?」
イングラムはクォヴレーの肩に手を置き、
汗ばんだ髪の毛を優しく撫でてやった。
「か、身体が・・・熱くて・・・気だるい・・・そ、それに・・・」
「・・・それに?」
恥ずかしいのか、クォヴレーは顔を真っ赤にさせて唇を噛みしめる。
けれど張り詰めた痛さには勝てないのか、
部屋には他に誰もいないというのに、
イングラムの耳でモニョモニョと状態を説明するのだった。
その説明を聞いたとき、イングラムは薬がやっと効いてきたのだとほくそえむが、
『精通』がまだである事には驚きを隠せなかった。
「(クォヴレーの歳なら自慰は日課だと思っていたが・・・)」
「・・・イングラムさん?」
恥ずかしい単語を耳打ちしたから呆れたのだろうか?
と、何も答えないイングラムを不安げに見上げる。
イングラムはニコッと微笑むと、同じように耳打ちで「大丈夫だ」と告げた。
返事が返ってきたことにホッと息をつくクォヴレーであるが、
更に続いた言葉にゴクンと生唾を飲んでしまうのだった。
「体がそうなるのは好きな人と長い間一緒にいたからだ。
つまり『疼いて』いるんだ。
ソレは好きな人と契れば治まる。病気ではないから安心しろ。」
心地のよい低い声が耳を掠めるたびにゾクゾクして、下半身の痺れが強くなった。
「・・・す、好きな・・・人と・・・それって・・・・?」
クォヴレーはイングラムを見た。
今日、一番長く一緒にいたのは彼だ。
寝る直前まで一緒にいたのは彼だ。
「(つまりオレは・・・・?)」
見つめていたイングラムの向こうに天井が見えた。
どうやらいつの間にかベッドに押し倒されていたらしい。
「・・イングラムさん・・・・?・・・っ」
額に優しく唇が触れた。
クォヴレーの心臓はそれだけで高鳴ってしまうのだった。
「・・・そして俺もお前が好きだから契ることに問題はない。
お前の疼き、俺が吸い上げてやろう」
ニッと見たことのない色気溢れる笑みで見下ろしてくるイングラムに、
クォヴレーは怯えを覚えて身を捩るが、
手首をベッドに縫い付けられているため動けない。
クォヴレーは震える声でイングラムに尋ねた。
「・・・ち、契るって?」
精通がまだなクォヴレーにその意味が分かるはずもない。
イングラムは楽しげに笑うと、体重をかけてクォヴレーに覆いかぶさった。
そして耳元で優しく囁く。
「契る、とは・・・、-----、のことだ」
聞こえてきた単語に真っ赤になりながら、
クォヴレーは無駄と分かりつつ暴れるのだった。
「寮ってたまに息がつまるよな~」
珍しく膨れ顔でアラドは身支度をしているクォヴレーを睨んでいる。
長期休暇ともなれば皆一斉に実家へ帰るが、
今回は4連休という短い休暇なので帰らない生徒も多いのだ。
アラドもそんな一人であった。
「桜花姉さん、なんだって旅行にいっちゃうんだよー」
はたから聞けばシスコンのような発言であるが、
アラドはオウカの手料理を楽しみにしていただけに、
今回帰れない事に大いに不満で、
実家に帰ってしまうクォヴレーに八つ当たりしているのだ。
「・・・アラド」
少しだけ困ったように名前を呼ぶと、
バツが悪かったのか視線をそらしたアラドは、
小さく「ごめん」と呟いて手をヒラヒラさせる。
「・・・ごめん。八つ当たり」
「・・・ああ、問題ない」
「『お兄さん』にヨロシクな・・・気ぃつけて」
「・・・・ああ」
背中を向けてしまったアラドにそれ以上声をかけることなく、
クォヴレーは静かにドアを閉めた。
同じ敷地内にいるとはいえ、
学生と社会人はなかなか出会う機会がない。
クォヴレーの『兄さん』は両親のかわりに、
学費などを面倒見てくれているいわば『足長おじさん』だ。
少ししか血のつながりのないクォヴレーの面倒を見てくれる、
若い足長おじさん。
皆から『怖い』とされている彼であるが、
クォヴレーには優しい。
クォヴレーは彼がとても好きであった。
~少佐は一人部屋 恋人編~
夏休みぶりに訪れたイングラムのマンション。
マンションといっても社宅みたいなもので、
そのマンションには顔見知りの軍人が沢山住んでいる。
「クォヴレー、お茶が入ったぞ」
高層マンションの30階ほどの位置にあるイングラムの部屋は、
夜景が絶品であった。
クォヴレーはこのマンションにくるたびに、
全てを忘れてその景色に魅入ってしまうのである。
今回もそのようで、イングラムが声をかけても全く気がつかない。
ヤレヤレ、と肩を竦めながらイングラムは窓に近づいていく。
「クォヴレー、お茶だ」
「!!」
肩を叩かれると、驚いたように振り向き彼を見上げた。
「お前は本当に『景色』が好きだな」
「・・・・『景色』というか、自然が好きなんです。
・・・・遠くに見える街の明かりと、自然がマッチしていて、
ここからの景色は本当に綺麗で好きだ」
「そうか」
頬を高潮させているクォヴレーに目を細めて笑うと、
イングラムも「俺も好きだ」と答えた。
クォヴレーは不思議だった。
どうしてこの人とはこうも意見が合うのだろう、と。
そして一緒にいるとどうしてこんなにドキドキするのだろう、と。
「だが、今は景色よりお茶だ。
学校での話を聞かせてほしい」
「・・・了解です、イングラムさん」
フワリと微笑んで答えると、
何故か複雑そうな笑みを浮かべるイングラム。
クォヴレーは首を傾げて席に戻る彼の背中を見つめていた。
楽しいおしゃべりの時間はあっという間に2時間が過ぎてしまっていた。
話すことも尽きて沈黙が起きた時、
クォヴレーはあることを思い出すのだった。
「・・・イングラムさん」
「・・・ん?」
紅茶にブランデーを垂らして飲んでいたイングラムの頬は仄かに赤らんでいる。
未成年であるが、クォヴレーもブランデーを垂らした紅茶が好きであったので、
イングラムの部屋へ来ると専らその紅茶を飲んでいるクォヴレー。
しかしいささか飲みすぎたのか、少しだけ頭がポーとしてしまう。
そんな中、ある話を思い出したので、
少しだけ舌足らずな口調で話し始めるのだった。
「・・・・イングラムさんの呼び名を別ので呼んでみたいんです」
「・・・呼び名を?」
「ええ。・・・今だけ、少し試してみたいというか・・・、
そう呼ばれているのを聞いて、オレも呼んでみたくて」
「・・・どんな呼び方だ?」
言ってみろ、と視線で即すと、
クォヴレーは恥ずかしいのか、少しだけ上目使いでその呼び方を口にしてきた。
「・・・きょ・・・きょ・・・う・・・かん・・?」
「・・・・・!!?」
聞き間違いだろうか?
イングラムは目を瞬かせてクォヴレーを見つめる。
けれどもクォヴレーは意を決したようにもう一度呼ぶのだった。
「イ、イングラム教官!オレを修正してください!!」
「・・・・っ」
驚きのあまり、言葉を失ってしまうイングラム。
それはそうだろう。
『教官』はともかくも、『修正してください』は、
予想外もいいところだ。
一体何故そんなことを口走ったのか?
スーハーと深呼吸をし、心を落ちつかせると、
イングラムは口端を上げて質問するのだった。
「・・・クォヴレー、なぜ『教官』なんだ?
それに『修正』とはどういう意味だ??」
「・・・・・・」
穏やかな笑みのイングラムであるが、
目が笑っていないので、クォヴレーは戸惑った。
あの顔は怒っている、ということを瞬時に理解したからだ。
クォヴレーは怒らせてしまった理由が分からず、
しどろもどろに語りだす。
「・・・タスク先輩が・・・よくモノマネを」
「・・・タスク?」
ピクリと動くイングラムの眉。
「・・・オレの保護者がイングラムさんだということを知ったらしく、
『少佐はこうやってリュウセイをしごいているんだぞ、
でリュウセイはしくじるとばれる前に、修正をお願いするんだ』
、とその時のやり取りをモノマネで・・・・」
「・・・・・・・」
イングラムは無言でクォヴレーの話を聞いていた。
クォヴレーの前では『優しい顔』しか見せていないが、
ひょっとしたら全て筒抜けなのであろうか?
けれどその心配は杞憂であることを次の一言で悟ることが出来た。
「イングラムさんは仕事とプライベートをきちんとわけられるんですね。
オレにはできないだろうから、すごいです」
素直なクォヴレーは『鬼教官』の部分を、
仕事とプライベートで分けているだけだ、と思っているらしい。
それはそれで好都合というものだ。
実は『足長おじさん』が自分に対して邪な感情を抱いているから、
いい顔の部分しか見せていないのは感づかれなかったらしい。
「(だが『良いお兄さん』でいるのも今日までだ)」
クォヴレーはまだしどろもどろに言い訳をしている。
だがその言葉はすでにイングラムの耳には入っていなかった。
クォヴレーのカップを見れば紅茶はほぼ飲み干されている。
即効性ではないが効果は高く、
それでいて長い間楽しめる『媚薬』が効いてくるのは、
あとどれくらいだろうか?
今だいいわけをしているクォヴレーに「もういい」と、
ニッコリ微笑むともう遅い時間だからとお風呂を勧めるのだった。
イングラムの機嫌が直ったことに安心したクォヴレーは、
満面の笑みを浮かべ、お風呂へと向うのだった。
その背中を見送ったイングラムの顔が、
悪魔のようなものであったことに気づきもせずに・・・。
真夜中、クォヴレーは咽の渇きに目を覚ました。
「・・・・・?」
咽だけではない、身体は妙に気だるく火照っているようだ。
全身は鉛のように重いのに、下半身は妙に熱い。
クォヴレーはこのわけの分からない自分の身体の状態に怯えた。
実は奥手であるクォヴレーは精通がまだであった為、
身体のその感覚が何であるのか全く皆無であったのだ。
「・・・(う・・・うぅ・・、どうしよう??怖い・・)」
重たい身体を何とか起こすと、
クォヴレーはイングラムの寝室へ向いだす。
足はフラフラしているので、妙に遠く感じられ、
それが一層不安を増していく・・・・。
やっとの思いで扉までたどり着くと、
震える手でドアをノックした。
するとすぐに「どうぞ」と返ってきたので、
どうやら彼はまだ起きていたらしい。
イングラムの部屋の中へ入ると、
彼はどうやら読書をしているようであった。
クォヴレーの姿を捉えると本を閉じ、
「どうした?」と手招きをしてくる。
「・・・イ、イングラム・・・さん・・・オレ・・・」
「ん?」
フラつく足でベッドまで行くと、即されるままベッドに腰掛ける。
「どうした?」
イングラムはクォヴレーの肩に手を置き、
汗ばんだ髪の毛を優しく撫でてやった。
「か、身体が・・・熱くて・・・気だるい・・・そ、それに・・・」
「・・・それに?」
恥ずかしいのか、クォヴレーは顔を真っ赤にさせて唇を噛みしめる。
けれど張り詰めた痛さには勝てないのか、
部屋には他に誰もいないというのに、
イングラムの耳でモニョモニョと状態を説明するのだった。
その説明を聞いたとき、イングラムは薬がやっと効いてきたのだとほくそえむが、
『精通』がまだである事には驚きを隠せなかった。
「(クォヴレーの歳なら自慰は日課だと思っていたが・・・)」
「・・・イングラムさん?」
恥ずかしい単語を耳打ちしたから呆れたのだろうか?
と、何も答えないイングラムを不安げに見上げる。
イングラムはニコッと微笑むと、同じように耳打ちで「大丈夫だ」と告げた。
返事が返ってきたことにホッと息をつくクォヴレーであるが、
更に続いた言葉にゴクンと生唾を飲んでしまうのだった。
「体がそうなるのは好きな人と長い間一緒にいたからだ。
つまり『疼いて』いるんだ。
ソレは好きな人と契れば治まる。病気ではないから安心しろ。」
心地のよい低い声が耳を掠めるたびにゾクゾクして、下半身の痺れが強くなった。
「・・・す、好きな・・・人と・・・それって・・・・?」
クォヴレーはイングラムを見た。
今日、一番長く一緒にいたのは彼だ。
寝る直前まで一緒にいたのは彼だ。
「(つまりオレは・・・・?)」
見つめていたイングラムの向こうに天井が見えた。
どうやらいつの間にかベッドに押し倒されていたらしい。
「・・イングラムさん・・・・?・・・っ」
額に優しく唇が触れた。
クォヴレーの心臓はそれだけで高鳴ってしまうのだった。
「・・・そして俺もお前が好きだから契ることに問題はない。
お前の疼き、俺が吸い上げてやろう」
ニッと見たことのない色気溢れる笑みで見下ろしてくるイングラムに、
クォヴレーは怯えを覚えて身を捩るが、
手首をベッドに縫い付けられているため動けない。
クォヴレーは震える声でイングラムに尋ねた。
「・・・ち、契るって?」
精通がまだなクォヴレーにその意味が分かるはずもない。
イングラムは楽しげに笑うと、体重をかけてクォヴレーに覆いかぶさった。
そして耳元で優しく囁く。
「契る、とは・・・、-----、のことだ」
聞こえてきた単語に真っ赤になりながら、
クォヴレーは無駄と分かりつつ暴れるのだった。
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