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追憶日記

管理人のくだらない日常の云々・・・

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鞄に折りたたみ傘は入っていたけど、
駅から家まで10分あるかないか・・・・、さすかささないかに悩み、結局ささなかった。

小雨って傘をさすかどうかで悩みますよね~。





さて、続きはインヴレの駄文です。


なんとなく作った駄文なのでブログにて★






そういえば郵便局に行きたいです。
通帳がもうないんだもん・・・(><)

~上辺の言葉より本物の言葉~





*パラレル*




お酒の匂いを漂わせながら静かに寝室の扉を開いた。
既に午前様なので同居人はスヤスヤと穏やかな寝起きを立てている。
イングラムはゆっくりとベッドに近づき、そっと腰を下ろした。





今夜は仕事の付き合いでいわゆる『クラブ』に強制的に行ってきたイングラム。
そこには派手な格好と派手な化粧と、
気分が悪くなるくらい香水をふんだんに付けたホステス達がいて、
イングラムや一緒に行った仲間を褒めちぎり、
高価なお酒を沢山明けさせようと目をギラギラ光らせていた。
一緒に行った仲間のうちの何人かは、
鼻の下を伸ばし高価なお酒を何本も開けていく。
イングラムの隣にも美人なホステスが近寄ってきては、
化粧と香水臭い身体を摺り寄せてきたのだ。
自分の容姿が女性を惹き付ける事は自惚れではないが知っているイングラムとしては、
彼女達のギラギラした目が気に喰わない。
だが仲間が傍にいる以上無碍にも出来ず、適当に言葉を交わして適当にあしらっていた。
だが腕に巻きついてきたあの腕の気持ち悪い感触が忘れられない。



イングラムはベッドの中の住人を見下ろし、
薄く開かれた唇にそっと自分の指を寄せてみた。

「・・・・ん・・・」

すると小さな吐息とともに、ベッドの中の住人は赤い舌でぺろりと指を舐めてきたのだった。

「!」

無意識の行動に微苦笑を浮かべつつ、イングラムはそっとクォヴレーの頬に自分の頬を寄せた。

「・・・ん・・・んん・・?」

お酒の匂いが鼻につくのか、
眠りながらしかめっ面をするクォヴレーに再び苦笑いを浮かべる。

「酒臭いと怒られるかな・・・」

小さくクスッと笑ってしかめっ面をしているクォヴレーの唇に、
今度は指ではなく唇を近づけた。
唇は薄く開いていたのでそっと舌を差し込んでみる。

「・・・ふ・・・んん・・・ん・・・?」

唇が塞がれ、息苦しさでクォヴレーは徐々に覚醒したようだ。
布団の中に隠されていた腕がゆっくりとイングラムの頭を抱え込んでいく。

「ん・・・、ふ・・・・」

やがて互いに存分にキスを味わい、音を立てながら唇を離した。
けれど暗い部屋の中、瞳は互いを見つめたまま反らされることはない。
見詰め合ったままクォヴレーは目じりを下げていく。


「お帰り、イングラム」
「・・・ただいま、クォヴレー」

すると再び目を閉じて唇を重ねあう。
互いが満足し終えるまでキスは続いた。





やがて唇が離れたとき乱れた呼吸で少しだけ怒った口調でクォヴレーは言うのだった。


「苦い・・・お酒の味がする・・・キスの甘いのが好きなのに」
「すまん・・・」

やはり『酒臭い』と抗議され、苦笑したまま誤るイングラム。
でもクォヴレーは小さく頭を横に振り、

「でもイングラムのキスは甘いからコレくらいが丁度いいのかもしれない」
「・・・・なぜ?」
「・・・・あんまり甘すぎるともっと欲しくなってしまうだろ?
 少しビターな位が丁度いい。
 それに酒臭かろうがニンニク臭かろうが、
 イングラムのキスであることに変りはないし、
 本当はどんな味のキスであっても嬉しいんだ」

自分の台詞が恥ずかしいのか目の下を赤く染め、プイとそっぽを向てしまった。

「クォヴレー」

イングラムはギュゥ・・・と細い身体を抱きしめた。
疲れた体と心に癒しを求めるように強く強く抱きしめる。

「イングラム・・・、疲れたのか?」

それに応えるようにクォヴレーもまた彼の逞しい身体を抱きしめ返す。

「・・・そうだな・・・、付き合いとはいえああいう場所は疲れる。
 上辺の言葉など要らない・・・うんざりだ。
 俺にはお前の言葉があればそれでいい・・・それだけで幸せだ」

そう言いながらクォヴレーの首筋に顔を埋めて息を吸い込んだ。
細い首からは石鹸の香とクォヴレーの香がブレンドされ幸せな気分になる。
クォヴレーの匂いだ。
化粧の匂いも香水もつけていないがクォヴレーからはイイ香がした。
そして改めて思うのだった。

「やはり俺にはお前が一番だ。」



上辺だけのおべんちゃらも、高価な香水もいらない。
ただ自分を愛してくれる人が傍にいてくれるだけでいい。
それだけで幸せだ、とイングラムは更に強くクォヴレーを抱きしめるのだった。






『あとがき』


なんとなく思いついて書いただけの文。
もはやこれは『文』です。
まぁ、行きたくもない場所に連れて行かれ、
聞きたくもない褒め言葉を聞き、
好きでもない人間にベタベタされて疲れたところを、
愛しい人に触れただけで疲れも吹っ飛んだぜよ、というお話です。
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