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あらら?今日はルパンの日ですか!ゴチのあとそのままのチャンネルにしていたら始まってた!
一体いつのルパンかしら???
最近、寝ても寝ても眠いです・・・今も眠い。
ルパン・・・見たいけど・・・今日も早めに寝ます。
続きは駄文です。
HPにUPするほどではなかったので・・・(汗)
一体いつのルパンかしら???
最近、寝ても寝ても眠いです・・・今も眠い。
ルパン・・・見たいけど・・・今日も早めに寝ます。
続きは駄文です。
HPにUPするほどではなかったので・・・(汗)
~朝食(イングラムサイド)~
連日の残業続きで油断していた。
いつもなら眠るクォヴレーに(エッチな)悪戯をして起こし、
そのまま朝食の準備にとりかかる俺。
クォヴレーは目をゴシゴシ擦りながら朝刊を取りに行き顔を洗って席に着く。
それがいつもの日常だ。
何故、クォヴレーではなく俺が朝食当番なのか?
それはクォヴレーは朝が弱いからだ(俺が夜、激しいせいもあるが)。
だが別に嫌だとは思っていない。
俺はそんな日常が気にいっている。
だがここ最近は戦況がわるく残業残業の日々がつづいていた。
そのためか、今朝は寝坊してしまった。
ベッドの横はすでにもぬけの殻で、クォヴレーの姿はない。
その代りドアの向こうからはパンの焼けるいい香が漂ってきている。
「(朝食の支度をしてくれているのか・・?)」
そういえば昨夜はあまりにも疲れていたため・・・しなかったからな。
クォヴレーは腰のだるくない朝を久々に迎えたのだろう。
俺はベッドから起き上がると、のそのそとドアを開いた。
通路を歩きダイニングの前まで来たとき、
パンの香ばしい香が更に際立った・・・そして・・・・。
「・・・!おはよう、イングラム」
ドアに手をかけようとしたその時、ドアは開いた。
爽やかな笑顔を浮かべたクォヴレーが先に挨拶をしてきた。
「今、お越しに行くところだったんだ!朝食できたぞ」
「・・・ああ、そうか・・・おはよう、クォヴレー」
寝起きで掠れ気味の声で挨拶を返す。
クォヴレーの顎に手をかけ唇に軽く挨拶のキスをすると、
俺たちは朝食の席につくのだった。
テーブルにはスクランブルエッグにコーヒー(クォヴレーはオレンジジュース)、
ヨーグルトとパンが置かれている。
うん・・・俺の時はいつも日本食なのでたまに洋食も悪くないな。
「おいしそうだな・・・、いただきます」
「・・・・いただきます」
だが、コーヒーを一口飲み早速パンを食べようとした時、
俺の手の動きは止まってしまった。
・・・いや、脳がフリーズした・・・というのが正しい。
だがクォヴレーは美味しそうに同じものを食べている。
・・・・親切でやってくれたのだろう・・・だから怒れない。
そういうパンも売っているし、この食べ方を嫌いなわけでもない。
だが・・・さすがに・・・・これは・・・・。
「・・・クォヴレー」
「・・・・?」
「悪いがパンをもう一枚焼いてくれないか?」
「・・・一枚じゃ足りなかったのか??」
「いや・・・そうではない・・・このパンは食べられない」
「え?」
クォヴレーは不安げに眉をしかめ俺を見つめてくる。
だから俺はあわてて訂正をした。
「す、すまん!イチゴジャムもマーガリンも嫌いではないのだが・・・そのだな!」
「・・・!」
その時、何かに気がついたのかクォヴレーは申し訳なさそうに謝ってきた。
どうやら俺の言いたいことを分かってくれたようだ。
が、しかし・・・・。
「すまない!マーガリンの上にイチゴジャムが塗ってあるのが嫌だったんだな??
オレはいつもそうだからそうしてしまった!
・・・ひょっとしてマーガリンはマーガリン、ジャムはジャムがいい派か??」
ちがーーーう!そうではない!
マーガリンの上にジャムが塗ってあってもかまわない!
俺が言いたいのはそこではなく!
俺が苦笑いで返事を返さないでいると、
クォヴレーは「じゃ、なんだ?」と首を傾げるばかり。
・・・ここははっきり言うべきなのかもしれないな・・・。
「・・・クォヴレー、俺にはこのパンは重過ぎる」
「・・・重い??」
「マーガリンもジャムもベットリ塗ってあるだろ?」
「・・・ああ」
「お前みたいに成長期の子にはいいかもしれんが、
俺みたいな大人には・・・少しな・・・多い」
そう、クォヴレーは気を利かせて、
パンにたっぷりのマーガリンとジャムを塗ってくれていた。
しかも山盛りてんこ盛り、という表現がピッタリなくらいベットリとだ。
申し訳ないが俺には食べられそうもない。
「そうだったのか・・・・」
クォヴレーはパンを一枚取りだした。
どうやら焼いてくれるらしいが、その表情は酷く落ち込んでいる。
・・・・胸が痛い・・・あの顔は苦手だ・・・俺のほうが苦しくなる。
あんな顔をさせるつもりはなかった。
・・・俺は息を吸い込み、ヨーグルトの器の横に置いてあるスプーンを取った。
「やはり焼かなくていい」
「・・・え?」
コーヒーカップを開いているところに置き、
その受け皿に塗りすぎてあるジャムとマーガリンをおとした。
そして落し終わるとそれを口に運ぶ。
クォヴレーが「あ」と声を出した。
「うん、コレくらいが丁度いい・・・」
「イングラム・・・」
「食べ物を粗末にするのはよくないからな・・・、
落としたコレはお前が明日の朝使えばいいし」
よく考えればクォヴレーと食パンを食べたのは初めてだったのかもしれない。
だから俺の好みが分からず自分の好みで塗ってしまったのだろう。
俺はクォヴレーに微笑を浮かべると顔を近づけて言った。
「俺の好みはコレくらいの量だ・・・次からはそうして欲しい」
「次からはこうして欲しい」、俺の言葉に沈んでいた顔に笑顔が戻っていく。
「分かった!今度は覚えたから大丈夫だ!
最近イングラム忙しそうだから明日もオレが朝食当番やるな。
・・・明日はそのくらいの量にすることにする」
「よろしく頼む」
お互い笑顔を浮かべ笑いあう。
好みなんて言わなければ分からないものだ。
だから一度や二度の失敗は仕方ない・・・。
「ああ、そうだ。ついでに言うならヨーグルトは無糖で頼む」
「フフフ、了解した」
・・・その朝、俺たちはまた少し近づくことが出来た。
これ以上傍に寄れることなどないと思っていたが、なかなかどうして・・・、
知っても知っても更にお互いの知らないことは出てきて楽しくて仕方ない。
この先、まだまだ沢山知らないことは出てくることだろう。
その度に驚いたり、喧嘩したりするのだろうが、
どうかいつまでもこの愛しい関係を続けさせて欲しいものだ。
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