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追憶日記

管理人のくだらない日常の云々・・・

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設定完了~♪

これでネット生活再開なりよーーー!!
でもさっきまで説明書&パソとにらめっこしていたので
メールは明日に、必ず!一斉返信させていただきます!
明日です!!ごめんなさいね~???

その代わりといってはなんですが、続きに駄文をご用意♪
『インヴレ』です。
『前編』です。
『パラレル』です。
明日、『後編』を『裏』にて再開します!

では、読んでやるぜ!な肩は『駄文を読む』をクリックですよ。






~たけくらべ 前編~


春の陽気とは人を眠りの世界へといざなってくれる。
イングラム・プリスケンはその日、
珍しくこれといった用事がなく、
自宅の縁側に座りながら本を読んでいたら
いつの間にか夢の世界の住人となっていた。








学校が終わり夕飯の買い物をして帰ってくると
家の中は静まり返っていた。
クォヴレー・ゴードンは靴を脱ぎながら頭を傾げる。
今日はイングラムは休みだ。
休みの時は自分が帰ってくると、
それをみこしているのかいつも玄関まで迎えに来ているのに、
今日はその気配すら感じられない。

「(・・・出かけたのか??急に呼び出しがかかったとか??)」

イングラムが笑顔で迎えてくれることが
少し楽しみとなっているクォヴレーにとって、
彼がいない、という現実が少し寂しく感じてしまうらしい。
しかし仕事ならば仕方がない、
といつも自分に言い聞かせているのだ。

「(オレのつまらない我侭で
 イングラムを困らせるわけにはいかない)」

もちろんイングラムにとっては
少しも迷惑なことではないのだが・・・・、
そんなことはクォヴレーはの知ったことではないのであった。
お互い口下手だとこういう時に損をするのかもしれない。


何はともあれイングラムがいないのならしょうがない、
とクォヴレーは買ってきたものを冷蔵庫にしまおうと
キッチンへとむかう。


そして冷蔵庫に買ってきた物をしまっている最中、
あることに気がついたのである。

「(・・・風??)」

そう、クォヴレーの銀色の髪がそよそよと揺れ動いているのだ。
クォヴレーの髪質はふわふわなので、
小走りでもしようものならふわふわ靡くのだが、
さすがにジッとしている時やあまり動かない時などは
その限りではない。
なのに確かに今、フワフワと揺れているのである。

「(・・・窓でも開いているのか・・・??)」

買ってきた物をすべてしまい終えると、
風が流れてきていると思われる方向へ向かいだした。
風呂場を通り過ぎ、客間を通り過ぎ、
書斎を通り過ぎるとその場所は姿を現す。

その場所とはクォヴレーとイングラムのお気に入りの場所。
日当たりと風通しが良く、おまけに景色も良い。
日中、二人して何も用事や仕事や学校がない時は
縁側に仲良く並んで日向ぼっこを楽しんでいるものだ。

目を凝らすと縁側の窓が開いている。
どうやら風は縁側から流れてきているようだ。


そして、開けっ放しで出かけたのだろうか?
と首を傾げながら縁側までたどり着くいた時、
一番日の辺りの良いその場所に最愛の人は寝こけていたのであった。

「ここにいたのか・・・」

いないと思っていた彼がいたからか、
それとも珍しく彼がうたた寝をしているからか、
どちらに驚いているのかクォヴレー自身にも分からないが、
頬が無意識に綻んでいったのは確かな事実だ。

読んでいたと思われる本は既に手ではなく庭の草の上にあった。
寝顔は思ったよりも子供っぽさを感じさせ、
閉じられた目についている睫毛は思いのほか長い。
クォヴレーは起こさないよう、そっと自分の顔を近づけていく。
睫毛と睫毛が合わさるくらいの距離。
瞬きをすればお互いの睫毛が絡み合う。

「(いつもキスするときは夢中で分からなかったが、
 睫毛は結構長いんだな・・・
 おまけに少しだけ癖毛な眉毛だ!うねってる・・)」

クスクス笑いながら数度瞬きして眉毛が重なり合うのを楽しんだ後、
今度はダランとなっている手をとり指と指を絡めてみた。
当然だが握りかえされはしなかった。
だが手の平と平をあわせ今度は大きさを比べてきた。
するとイングラムの手は一回り以上はでかかったのである。
ムッとしこしだけ口を尖らせながらも
互いの手の大きさをマジマジと見つめ続けた。

「(ひと関節以上も大きさが違う・・・ちょっと腹立つな。
 あ、だが手の平の大きさもぜんぜん違うか・・・。
 オレの指の付け根の位置が手の平だもんな・・・そういえば・・)」

その時クォヴレーはあることを思った。
イングラムは身体が巨人なだけあって足のサイズもかなり大きい。
だが「たけくらべ」ならぬ「足の大きさくらべ」はやったことがなかった。
手のように足も平の大きさからして違うのであろうか?

「(比べてみたい・・・どれくらい違うのかな??)」

人間、一度やりたいと思うと何が何でもやりたくなるものである。
丁度イングラムは窓の淵を背もたれに眠っているので
片足は家の中にある。
そしてうまい具合に靴下を履いていないので
まさに「たけくらべ」にはもってこいの状況であった。

ニマッと笑ったかと思うとせっせと自分の靴下を脱ぐクォヴレー。
イングラムと向かい合うように縁側の淵に腰を下ろすと、
投げ出されたイングラムの足に自分の足を重ねてみた。

「うわぁ・・!!」

思わず大きな声を出してしまった。
慌てて口を噤むが・・・
大きく見開かれた目はしばらくそのままであった。

「(・・・すご・・っ!こんなに大きさが違ったのか・・)」

クォヴレーの足の指の先は丁度イングラムの足の平の終わり・・
つまり指の付け根の部分までしかない。
おまけにイングラムと来たら足の指も長いので
足の大きさはかなり差があるようだ。

「・・・足や腕の長さも違うし・・・、
 オレは『大きい』では一つもイングラムに勝てない」

悔しさを滲ませた声で呟いたその時、
ガシッと何かが足首を掴んだ。

「!?」

そしてグイッと引っ張られ・・・、

「うわぁぁぁ!!!」

クォヴレーはあっという間にその場所まで引き寄せられてしまった。
そして反論するまもなく、足の上に座らさせられたのだ。

伸ばされていたイングラムの片足の上に無理やり座らされ、
二の腕を大きな手で縛められる。

「・・・可愛いことをしてくれる」

頭上から低い声が聞こえてきた。
起きたばかりだからか、
その声は少しだけ掠れていてそれがセクシーさをかもし出していた。



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