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追憶日記

管理人のくだらない日常の云々・・・

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朝起きたらコタツがつけっぱなし・・・。
いつの間にか寝てしまっていたようで、
電気代がもったいない・・・・。
週6勤務の残業2時間以上は当たり前、出勤も就業開始の1時間前は当たり前、な、生活が続いていると時にはこんなこともあるようです。。。。



転職したいけど、このご時世だとなかなか難しい。




早く景気が回復してほしいものですネ☆☆



さて、続きはそんななかチマチマ作ったインヴレ駄文です。


SSです。

甘い・・・かな??


まぁ、興味があれば・・・。


最近またHP弄れなくて、アタシャ悲しい・・・・。


派遣さん、雇って欲しいなぁ・・・・(ぼそ)
































~本当は淋しがり屋~







誰も家にいない昼下がりというものは何と静かなのだろう。
時計の秒針の音と、野良犬の鳴き声。
近所の主婦の買い物帰りの井戸端会議の会話。


・・・・そして時折聞こえる誰かの足跡。









軍人の性か、
音や気配に俺は敏感だ。



足音が家の前で止まった。


チャイムがなる。


けれど出るのも億劫なので居留守を通すことにする。
どうせセールスマンか何かだろうからな。


・・・今は億劫なんだ。
無視してもかまわんだろう。




だが、予想に反して、
するとチャイムは一回なっただけで2回目がなることはなかった。
随分諦めの早いルートセールスだな。
そんなんで成績を取れるのだろうか?


最も今の俺は人の心配をしている場合ではないが・・・・。




と、そんなどうでも良いことを考えていたら、
フイに額に冷たい感触。


「!!?」


驚いて俺は起こすのも面倒だった身体を起こした。


「・・・うわっ!」



突然俺がおきあがったっことに、
その人物も驚いたのか、
尻餅をつきそうなくらい後に大きく一歩下がってしまった。


「・・・クォヴ、レー・・?」


ガラガラの声で帰ってきた人物の名を呼んだ。
クォヴレーは苦笑を浮かべ、

「アイスを買ってきたんだ。
 甘いものは苦手だろうからカキ氷にした。
 ・・・・咽が痛いときにはアイスを食べると気持いいんだぞ?」

と、カップアイス・・カキ氷を手渡してくる。
真冬だというのにクォヴレーは風邪を引いて寝込んでいる俺のために、
アイスを大量に買ってきてくれたらしい。
手袋をしているとはいえ、あの量だとビニールの持つ部分が硬くなり、
そうとう手がかじかんだことだろう。


「・・・まだ熱が高いみたいだな」

残りのアイスを寝室に備え付けの小さな冷凍庫に入れながら、
フイにクォヴレーが心配そうに呟いた。

その時、
・・・さっき俺の額に触れたのはクォヴレーの手だったことに今になって気がついた。

ベッドに戻ってくると、クォヴレーは心配そうに俺を覗き込んできて、
額と額をコツン・・・とくっつけてきた。


「・・・やはり熱い・・・。
 イングラムはあまり病気にならないから余計に心配だ」
「・・・・・すまん」

かすれた声で俺は謝った。
だがクォヴレーは小さく首を横に振り、

「・・・いつもと立場が逆だよな?
 不謹慎だが少し嬉しいんだ。
 それにイングラムはいつも頑張りすぎだから、
 こういう時こそゆっくり休むべきだ」

と、言ってきた。

「・・・働きすぎ・・・?ごほっ・・・そんなことは・・・」


ないと思うが・・・・、
いつも心配なんだ、と言われてしまえば、
俺は何も反論できなくなってしまう。
クォヴレーの顔がこれ以上ないくらい切ないものだったからだ。

「・・・ゆっくり休んではやくいつものイングラムに戻ってくれ・・・」

まるで祈るかのように俺の手を握り、
クォヴレーは頬に唇を寄せてきた。


・・・確かにいつもと逆のようだ。

「・・・お腹すかないか?」
「いや・・・・ごほっ・・・」

生憎、お腹は少しも減らない。
正直に言えば、クォヴレーは眉を寄せて言うのだった。

「食べたくなくても食べなきゃ薬も飲めないぞ?
 そうすると治るものも治らない。
 今、お粥を作ってくるから・・・少しでも食べて欲しい。
 ・・・・それまで、アイス食べて横になっているんだぞ?」


クォヴレーは言い聞かせる様に言い残すと、
そそくさと寝室を出て行ってしまった。



・・・・そんなクォヴレーに、
俺は不謹慎ながらも頬の筋肉が緩んでしまう。




普段はなかなか見れないクォヴレーの様子に、だ。





・・・・たまには風邪をひくのも役得なのかもしれない。





そんなことを思いながら俺はアイスの蓋をあけ、
一くち口に含んだ。




・・・・・カキ氷の冷たさが咽に気持いい。

・・・クォヴレーの心遣いが心に気持いい。




静けさのなかお粥のいい匂いがドアの隙間から漂ってくる。




そんなゆっくりな時間の中、
幸せを感じながら俺はもう一口、アイスを口に運ぶ。
・・・甘酸っぱいイチゴの味が口全体に広がった。
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