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追憶日記

管理人のくだらない日常の云々・・・

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・・・ムスカ風に(笑)

はい、目が痒いです(><)
この時期は一体何の花粉が飛んでいるんですかねぇ~???
私は3月頃が一番花粉にやられるんですが、
この時期にやられるのは久々・・・ああ、痒い、咽がおかしい、鼻が・・・・。

目が痒くなければ風邪なんでしょうけどね・・・、
一体なんの花粉だ???
もみの木???クリスマスなだけに・・・?
コレじゃクルシミマスですな!




・・・・クリスマスといえば駄文作りたいですね・・・。

ノーマルかBLか!

裏ありか、無しか!



・・・希望はありますか???(聞くな)


まぁ、更新は正月とかになりそうですが(笑)
最近、亀も亀ですからねぇ・・・はっはっは!




続きはインヴレ!

以前にUPした「幸せを噛みしめて」の2です。
あまりにもパラレルで、まとまりがなく何が書きたいのか分からなくなったのでコチラにUPしてみたり・・・。

・・・まぁ、そのうち後半を修正してHPにUPするかもです・・・・。

*パラレル*





~幸せを噛みしめて2~




「その時はお前からキスをしてきてくれ」







イングラムはそう言ってくれたが・・・・オレは・・・。







窓の外は『あの時』と同じように大雨だった。
『あの時』オレは無我夢中で飛び出してきた。
オレは現代にしては珍しく兄姉が多い家族の生まれだ。
皆とても優秀で・・・運動も勉強もよく出来た。
おまけに人当たりもよく、誰からも好かれるそんな人たちだ。
背は高く切れ長のスレンダー美人な姉や、
背が高く筋肉も程よくついた運動選手やモデルなみの兄達。
それに比べオレは背は低いし・・・、
勉強も運動も彼らに比べたらダメだった。
そんなオレは一族の恥さらし。
この歳になるまで屋敷の奥深くに閉じ込められ暮らしてきた。
そんなある時、好奇心で庭に許可なく出てしまった。
門の外で手招きしているしらない男のそばに寄ろうとしたとき、
兄の一人に捕まって連れ戻されてしまう。
・・・そして無断ででた罰として・・・・・。




オレは体中に折檻の痕をつけたまま、
必死に屋敷を飛び出した。
外は大雨だったが傘を手にしている余裕はない。



走って走って・・・どこかの路地に座り込んだ。




・・・・しばらくすると雨がオレの身体を打たなくなった。
不思議に思って視線を上に上げれば、
一人の男がオレに傘を差し出している。
・・・それがオレとイングラムの出会いだった。



最初は警戒心むき出しでイングラムに懐かなかったオレだが、
だんだん彼の優しさに引かれ心を開いていった。
あの時彼がくれた蜂蜜味のホットミルクは今でも大好物だ。
今でもそれより美味しいものには出会ったことがないと思う。



そんな彼からのあの言葉。



「その時はお前からキスをしてきてくれ」



思い出すとまた顔が、身体が火照ってくる。
誰からも必要とされなかったオレが、
まさかそんなことを言われるとは夢にも思っていなかった。



だがオレは直ぐに返事が出来なかった。
・・・オレは・・・そんな立場の人間ではない。



子猫を抱きながら窓の外を見つめ続ける。
その時、微かにドアをノックする音が聞こえてきた。


「(イングラムが帰ってきたのか?)」

猫を片方の腕で抱きながら玄関へ急ぐ。
そしてドアの施錠をとくと、
バンッ!と強引に扉は開けれれ、
背の高い男が素早く進入してくるのだった。


「!!?」

男を見てオレは驚きのあまり、猫を放してしまう。

「・・・・探したぞ」

低い声。
今、オレの目の前にいるのは兄姉の中でも、
最も苦手としていた長男だったからだ。

「・・・キャリコ兄さん」
「怪我をしたままいなくなるから焦った・・・。
 まさかこんな場所にいるとはな・・・」

フン・・・と鼻で笑う兄、キャリコ。
『こんな場所』をわざと強調しているように聞こえたのは気のせいか?

「・・・この家は今、お前一人か?」

静かなキャリコの声にオレは反射的に頷いてしまう。
そして大きな手がオレの腕を強く掴んだ。

「そうか・・なら邪魔者はいないということだな。
 ・・・さぁ、帰るぞ。もう気は済んだだろう?」


・・・帰る?


・・・どこに?


あの家にオレの居場所はないというのに。


「嫌だ!!」


オレは力の限り兄の腕を振り払った。

「アイン!」

怒号するキャリコ。
右手が振りかざされ、叩かれる、と思い目を瞑った。


・・・けれどいつまで経ってもその衝撃はこない。


オレはおそるおそる目を開けてみた。
するとそこにはキャリコの腕を捕らえるイングラムがいたのだった。


「人の家で何をしている・・・?」


イングラムは静かだが、どこか怒ったような声色だった。
キャリコを真っ直ぐに睨んでいる。

「主人のいない家に勝手に入るとは、
 不法侵入で訴えられても文句は言えないぞ」

するとキャリコはハン!と可笑しそうに口端をゆがめた。

「不法侵入?俺と・・・俺たちとお前の間でか?」
「・・・・そうだ」
「そんなもの、成立するはずがない」


・・・どういう意味だろう?
それにこの二人は知り合いなのか?

「とにかく今日はお帰り願おう・・・。
 クォヴレーに会いたければ日を改めてこい。
 ・・・・俺がいるときなら俺立会いのもと許可しよう」
「・・・はっ!クォヴレー?許可???」


何が可笑しいのかキャリコはせせら笑った。
だがそれ以上は踏み込むのをやめたのか、
クルリと向きを変えるとドアに手を伸ばした。

「・・・ふん。今日の所は引いてやる。
 ・・・だが、貴様のこともアインのことも父上に報告はさせてもらう」

オレのことはともかく、
どうしてイングラムのことも伝えるんだ??
そしてイングラムはキャリコの言葉に静かに返事を返した。

「・・・好きにしろ」


と。

キャリコはニヤっと笑うとそのまま雨の中へと消えていった。
後に残されたオレとイングラムの間には奇妙な沈黙が残った。

・・・猫がミャー・・と、小さく鳴いて足元に纏わりついてくる。
だが今はかまっていられなかった。


「・・・イングラム、貴方は・・・一体?」
「・・・・・・」

イングラムは目を閉じ何かを考えていた。
やがて小さくため息をついて目を開けた。

「初めはお前が誰か気がつかなかった・・・それは本当だ」
「・・・オレ?」

ああ、と小さく答えるイングラム。

「・・・今の男、キャリコは兄か?」

オレは小さく頷いた。
するとイングラムも小さく頷き話を続ける。

「・・・初めはお前があの家の子供だとは気づかなかった。
 それは本当だ。
 俺は何年も前にあの家を出たから・・・、
 お前という存在を知らなかったからだろうが・・・」
「・・・あの家を・・・でた?」

・・・ということはイングラムはオレの兄さん?
だがオレの疑問は直ぐに違うものだと判明した。

「俺はクォヴレーの兄弟ではない。親戚だ。
 ・・・そして本来ならクォヴレーの父上ではなく、
 俺があの家の当主だった・・・・放棄しなければな」
「・・・・・!」


どうして放棄したのだろう?
なにかあるのだろうか??

「・・・俺は縛られるのが嫌いなんだ。
 自由でいたい・・・いつまでも。
 だがそんな俺は一族にとって・・・・・・・」

イングラムがソコまで言った時、
オレの胸は苦しいくらいに締め付けられて、
思わず彼の腕の中に飛び込んでいた。

「・・・・イングラム!」

腕に飛び込み、爪先立ちをして彼の唇を捉えた。
触れ合った彼の唇はとても冷たくて、
更に心が締め付けられてしまった。

「クォヴレー・・・?」
「オレがいる!オレがいるぞ!
 だからもう淋しくなんかないぞ・・・!
 オレがイングラムの愛する人で、
 イングラムがオレの愛する人だ!」


前の当主のことはよく知らない。
けれど彼の次の当主候補がそれを放棄したのは知っている。
その人がきっとイングラムなのだろう。
沢山いる兄弟の中で、唯一優しかったショートヘアーの姉さんが、
ある時ボソッといった言葉を思い出した。

「あの人は逃げ出して正解だったわ。
 ここは息がつまるもの」


・・・あの人とはイングラムのことだろうか?
けれど逃げ出したイングラムはやはり一人ぼっちだったんだ。

「クォヴレー」

イングラムの冷たい手がオレの頬を包んだ。
そしてオレがした子供だましなキスとは全然違う大人なキスが、
オレの唇に落ちてくるのだった。

「・・・・ん、・・・・んんっ・・・・」

ガクガク震える膝。
遠くで猫の鳴く声が聞こえてくる。
濃厚な大人のキスは直ぐに息が苦しくなって、
やっと開放されたときオレは肩を上下させて空気を求めた。
そんな俺を微苦笑で見守るイングラム。
そしてまた彼の唇が近づいてきた。

「・・・ぁ・・・ね、猫に・・ご飯・・・」
「・・・1食くらい抜いても死なない。
 それよりオレにお前というご飯を与えてくれ・・・」
「イン・・・んっ・・・」




・・・その夜、オレは初めてイングラムと同じベッドで眠った。
翌朝、猫が尻尾を立て、毛を逆立ててご飯を請求してくる姿に、
イングラムと二人、お腹を抱えて笑った。



オレ達の関係も、
家の問題もまだまだ始まったばかりだ。
けれど今だけは、この幸せをもう少し噛みしめていたい。
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